神奈川大学国際日本学部学部祭2024 11月26日開催 「この仲間と巡り合えたことが私の財産」

2024年度神奈川大学国際日本学部学部祭 実行委員長 行木結衣さん(日本文化学科3年)

神奈川大学国際日本学部は、前年完成年度を迎え(前年度に初の卒業生を迎え)、今年度で設立5年目となる。同学部は設立初年からこの「国際日本学部学部祭」を開催してきた。同学部の学生にとって、1年に一度の文化の祭典をより良いものにするために、実行委員たちは日々奔走してきた。今回、学部祭2024の実行委員長である日本文化学科3年の行木結衣さんにインタビューを行い、11月26日に迫る学部祭開催に向けての熱い思いを聞いた。

【神奈川大学3年・中山彩香】

国際日本学部学部祭とは?

中山:国際日本学部学部祭(以下学部祭)の内容を教えてください。

行木:学部祭は、2部構成からなる国際日本学部独自のイベントです。

第1部では、学生発表を行います。過去にはゼミナールでの研究成果発表や英語落語、バンド演奏などを行いました。学生が出演者となって、イベントを盛り上げます。また、今年度は観客からの投票による賞の授与を行います。

第2部では学校外部から講師をお招きし、講演会を行っています。今年は日本を代表するアニメーション映画監督の一人である細田守監督をお迎えし、ご講演いただく予定です。

  細田監督 日本のアニメ監督。主な作品は、「時をかける少女」(2006年)、「サマーウォーズ」(09年)、「日本の未来」(18年)、「竜とそばかすの姫」(21年)など。 

講演会には細田守監督が登壇!

中山:講演会に細田守監督がいらっしゃると聞いた時、本当に驚きました。今回はどのような経緯で細田監督をお迎えすることになったのですか?

行木:今回の学部祭のテーマは「アニメ」です。そこで、アニメに携わる方々と縁の深い水川敬章准教授(日本文化学科)に、講師についてご相談させていただきました。その際に、細田監督のお名前が上がり、テーマとの関連を見ても私自身が、絶対にお話をお聞きしたいと感じたため、講師をお願いすることになりました。実行委員会は本当に小さな組織で歴史も浅いため、私たちだけの力だけでは、細田監督をお迎えすることはできなかったです。

中山:テーマが「アニメ」ということですが、細田監督にはどのようなお話をうかがいたいと考えていますか。

行木:私自身、ポップカルチャー論をはじめ、さまざまな授業を受けていく中で、「アニメ」は国際日本学部に属する3学科(国際文化交流学科、日本文化学科、歴史民俗学科)に共通する学問領域だと考え、今回テーマに選びました。

中でも、細田監督の作品は、日本の古くからの家族形態やリアルな日常の生活風景が分かる一方で、電子空間やバーチャルな非現実的な世界観も描かれています。また、「おおかみこどもの雨と雪」(2012)という作品は、「異類婚姻譚」(いるいこんいんたん。違った種類の存在と人間が結婚する説話の総称)に該当するなど、授業内でも細田監督の作品が登場することもあるため、今まで学んできたことを含めてお話を聞きたいと思います。

ただ、講演会を堅苦しいものにしたいわけではありません。学生はもちろん、細田監督にも来てよかったと思える時間になるようにしたいです。具体的な内容は協議中ですが、学生たちの質問を監督に答えていただくような企画を考えています。

中山:こんな機会は他にないですよね。私だけでなく、他の学生たちも細田監督のお話しをとても楽しみにしています。

委員会での活動を通して

中山:ここからは、委員会での活動について。準備の段階で大変だったことは。

行木:大変だったことですか……。全部大変でした(笑い)。

中山:私も行木さんが、毎日のように各所と連絡を取り合っている姿を見て、忙しそうだなと思っていました。

行木:はい。ギリギリで動いています。これまでにない規模感の学部祭だからこそ、委員会の熱意がなければ、周りの人は動かないだろうと感じていました。委員会の中でも、特に主体となる3年生6人が団結して運営を行うことを心がけています。

中山:今年度、行木さんは委員長という立場になられて、主体的に活動している姿をキャンパス内で見かけます。学部祭に対する思いを聞かせてください。

行木:個人的な話になりますが、私はいわゆる進学校に通っていました。神奈川大学に進学先として決めた際、高校の先生からは微妙な反応を受けましたが、偏差値でなく神奈川大学の雰囲気や校風が自分には合っていると思い、高校2年生の段階から第一志望として受験に臨みました。実際に入学してみて、苦労はもちろんありますが、それでも優しい先生方と面白い友人達のおかげで、バランスの取れた充実した大学生活を送ることができています。この学部祭を通して「神奈川大学の良さを外の人に知ってほしい」「大好きな神奈川大学に国際日本学部の学生として何かを還元したい」という、強い思いがあります。

中山:私も日本文化学科に入学して良かったなと思っています。もっと大学の良さが、大学外の方にも伝わると良いなと思います。

行木:20歳を過ぎた大人になりつつある今だからこそ、社会に出る前に何か一つやり遂げたという経験ができればいいなと思っています。委員会のメンバーは、本当に素敵な人が多いです。学部祭の実行委員としての運営経験はもちろんですが、ここで巡り合えた仲間との出会いを財産にして、次のステップに生かしていくことができたらと思っています。

中山:3年生は段々と就職活動が始まります。私も将来について考える時間が増えているからこそ、学生のうちにしかできない経験や出会いを、大切にしたいなと思いました。

中山:最後に、学部祭開催に向けての今の気持ちと、意気込みを教えてください。

行木:学部祭開催に向けて、先生方をはじめ、本当に多くの方にご協力いただきました。委員長という肩書はありますが、だからこそ初心を忘れてはいけないと思っています。全てのものに「感謝」と「愛情」を持ちながら、委員会全員で肩を組んで準備を進めていきたいです。また、一緒に活動をしてくれている委員会のメンバーにとってもやってよかったと思えるような時間になるとよいなと思います。

中山:本日はお忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました。

行木:ありがとうございました。

〈取材を終えて〉

行木さんとは、同じ学年学科で普段は友人として話す機会はあるものの、お互いの学業外の活動について話す機会はないため、改めてインタビューをして、新たな側面を見ることができたように思う。

今回のインタビュー中、行木さんは何度も関係者への感謝の気持ちを語っていた。「みんなで成功させたい」という思いが伝わってきて、私も非常に刺激を受けた。

2024年度 神奈川大学国際日本学部 学部祭

日時:2024年11月26日(火)

  • 13:30~(予約不要)
  • 15:00開場/15:20開演(事前予約制  先着順)※※外部受付については対応を検討中です。

場所:みなとみらいキャンパス(横浜市西区みなとみらい4-5-3)1階 米田吉盛記念ホール

   入場無料

詳細:神奈川大学国際日本学部学部祭 note(https://note.com/kanagawa_ccj/)から順次更新予定

問い合わせ

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