”読書の秋” キャンパる部員に聞く本のススメ!

いつまでも続くような気がしていた夏が終わり、10月に入って日差しが和らぎ、本格的な秋がやってきました!秋といえば「●●の秋」という言葉がたくさんありますね。皆さんはまず何を思い浮かべるのでしょうか? 今回は「読書の秋」にちなんで、キャンパる部員におすすめの本を紹介してもらいました!(書名・著者・出版〈社〉の順。文末の名前はペンネーム)【まとめ、静岡大2年梶原多恵】
映画でも話題になった作品
「暗いところで待ち合わせ」乙一(幻冬舎)
表紙から漂うホラー感。とは裏腹に読み終わったら心が少し暖かくなる、そんなところが大好きなお話です。不慮の事故により視力を失った本間ミチル。そんな彼女の家に息を潜めるのは、殺人犯として指名手配された大石アキヒロ。彼はいつミチルに気づかれてしまれてしまうのか、奇妙な2人の共同生活を経て訪れる変化とは。そして彼はなぜミチルの家に潜んでいるのか、ミステリー要素もあり見どころ盛りだくさんな1冊です!
(ぴぴちゃん)
「燃えよ剣」 司馬遼太郎(新潮文庫)
この作品は、新選組副長の土方歳三の一生を描いたものです。私はこの本を歴史に、特に新選組にハマっていた時に読みました。元々持っていた土方の硬派なイメージと違った、自分の心を突き通し、何にもとらわれない姿に、本当にこんな生き方をしていたじゃないかと思わされた面白い作品です!2021年に岡田准一主演で映画化もされました。
(くまんもす)
「すずめの戸締まり」新海誠(角川文庫)
2022 年に新海誠監督の最新作として公開され、話題となりました。日本各地の廃墟を舞台に災いの元となる「扉」を閉めていく、主人公すずめの成長を描く冒険物語です。監督自ら執筆した原作小説で、登場人物たちの心情や背景を映画よりも細かく知ることができます。映画ももちろん見ていただきたいですが、文章で「すずめの戸締まり」をぜひ体験してみてください。
(からあげ)
「スターウォーズ」レジェンズ系小説全巻(ソニーマガジンズ)=未読
「スターウォーズ」はみなさんご存知SF超大作ですが、レジェンズとは一体なんぞやっていうことなのですが、「スターウォーズ」の制作元「ルーカスフィルム」が「ウォルトディズニー」に買収されるまで、小説などで描かれた本編6部作の前日譚(たん)や後日譚のことをいいます。買収後はそのようなものは本編とは一切関係がないとされてしまい、「パラレルワールド」扱いのものになってしまったのです。そのような闇に葬られた設定がてんこ盛りの小説には何か魅力を感じており、いつか読破したいと思っているのですが、数が多くなおかつほとんど絶版状態になっており、手に取ることさえ難しくなっています。もしそのような小説を売っている古本屋を見かけたらぜひ僕のところへ連絡してください。秒でその古本屋を買収します。
(選挙に行こう)
エッセイ本
「もものかんづめ」さくらももこ(集英社)
このエッセイの作者はなんと静岡ゆかりのさくらももこさん。よく私が小中学生の頃読書感想文でお世話になった作者です。とにかくこの人のエッセイはどれもこれも面白いというのが印象ですが、一番読みやすいと思うのがこの「もものかんづめ」だと思います。でもこれはさくらももこが面白いのかそれともエッセイというジャンル自体が面白いのか大学に入るまでわかりませんでした。しかし昨年県立静岡美術館で開かれたさくらももこ展でその疑問が確信に変わりました。さくらももこ自身が面白いのだと……。
(カバ)
「思わず考えちゃう」ヨシタケシンスケ(新潮社)
「りんごかもしれない」「もうぬげない」などで知られる人気絵本作家のヨシタケシンスケさんのエッセイです。笑ってしまうことや、はっとさせられることがぎゅっと詰め込まれているのですが、絵が多かったり難しい言葉は一切出てこなかったりと読書初心者さんにも読みやすい1冊だと思います。
(ハイジ)
個性派な本
「口に関するアンケート」背筋(ポプラ社)
まず本のサイズ、何???ちっちゃすぎるー!!!!!!大きめの手のひらサイズくらい。サイズにひかれて買ってみました。ジャケ買いならぬサイズ買い。本をサイズで買うことってあるのね。 本の内容は、大学生グループが好奇心で心霊スポットを訪れ、そこで起こった事件に関して関係者の話を聞いていくというもの。タイトルに「アンケート」とある通り、話の最後には短いアンケートがあります。あまり細かく話すとネタバレになってしまうのですが、そのアンケートに回答したあと、読んでいる最中に覚えた違和感の正体がじわじわと明かされていくのを感じました。すぐにもう一度読み返したくなる作品です。 本は60ページほどで30分もあれば読める文量なので、ぜひ読んでみてください(サイズに驚いてほしいので、できれば本屋で直接見てみてください)。
(Aさん)
「聖域」コムドット やまと(KADOKAWA)
大人気「youtuber」グループ、「コムドット」のメンバーたちの個性が光る瞬間を描いたもので、とても魅力的な内容で構成されています。友情や努力を通じて、彼らの成長や挑戦がリアルに伝わり、ファンには共感できる部分が多いでしょう。エンタメ要素も満載で、笑いと感動が絶妙にミックスされ、彼らの素顔に迫ることができる作品です。
(ドットコム富山)
いかがですか? さまざまなジャンルの作品がありました。読みたくなった本はありましたか。私はどれも読みたいです! 普段から読書するあなたも、本を読む機会があまりないあなたも、この”秋”をきっかけに新たな本と出合えますように!